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こまかげ

本日まででお茶の刈揃えと

年内最終の防除もひと段落。

夕方5時過ぎに最後の防除を終えた頃には

南西の空に一番星。

すっかり日が短くなりました。

茶園の冬を迎える準備は整いましたが、

茶棚(被覆棚)の修理・改修や、茶樹の伐採・伐根と改植、

機械類のメンテナンスといった冬仕事が山積みです。

 

写真は「こまかげ」品種の茶園。

当地では珍しい吊り式の被覆棚です。

その昔、

明恵上人(みょうえしょうにん)が宇治の里の人に

お茶の樹を分け与えた際に、

どのような間隔で樹を植えたら良いか里の人たちが困っていたところ、

馬に乗った明恵上人が現れて、馬の蹄の足跡の間隔に樹を植えるように教えたと

伝説が残っているそうで、そのような伝説の場所のすぐ近くで選抜された品種であることが

「こまかげ」(駒影)の名前の由来となっているそうです。

個人的な感想ですが「こまかげ」を栽培してみて、

葉は小さめですが枝がしっかりして直立型の樹型で、

病気に強く頑健なイメージです。

3アールだけ「こまかげ」の茶園があり、

写真のように竹藪に圧倒されていますが、

冬の間に竹を伐採して日当たり良好な茶園にしたいです。

吊り式茶棚のワイヤーもピンと張り直さねば!